HTMLの役割/CSSの役割
HTMLファイルもCSSファイルも、その実体は普通のテキストファイルです(ただし、拡張子は「.txt」ではなく、一般的には「.html」と「.css」が使用されます)。
ウェブページのコンテンツとなる内容は、HTMLファイルの中に書き入れます。そして、コンテンツに含まれるそれぞれの構成要素を< ◯◯◯ >と</ ◯◯◯ >のような形式のタグで囲って、各部分が何であるのかを示します。たとえば、ここは「大見出し」、ここは「小見出し」、ここは「段落」、ここは「箇条書き」、といった具合に、あらかじめ用意されているタグという印をつけることによって、それぞれが何であるのか一目瞭然にわかるようにするわけです。コンテンツとして画像を入れたい場合にも、<img src=" 画像のURL">といったタグを書くことで組み込みます(実際のタグはもう少し複雑です)。このようにテキストファイルのコンテンツにタグを書き入れることによって、文書の構成要素それぞれが何であるのかを示すのがHTMLの役割です。
一方、HTMLのタグがつけられた各種構成要素の表示方法やレイアウトを指定するのがCSSの役割です。「大見出し」の表示方法はこう、「普通の段落」の表示方法はこう、といった具合に指定していきます。
HTMLで最終的な仕様が確定しており、現時点で広く利用されているのはHTML4.01とXHTML1.0です。HTML5はまだ最終的に確定した仕様とはなっていませんが、今後変更されることがないと思われる主要な部分を中心として、すでに利用が開始されています。
CSSですべての仕様が確定しているのはCSS2.1です。最新版はCSS3ですが、まだ一部の機能しか確定したものとはなっていません。しかし、CSS3では大幅な機能追加があり、その多くは新しいブラウザではすでに利用可能となっているため、部分的な導入が進められています。
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