4.1.4 Canvasによる描画
シェイプは簡単な図形を画面に表示するのに重宝しますが、1つ1つがコントロールとして組み込まれますので、多量の図形を追加するとどうしても重くなりがちです。もっとシンプルに、ただ図形を描くだけでいいのに……と思うこともあるでしょう。
こうした場合には「Canvas」というコントロールを利用するのがよいでしょう。Canvasは、文字通りグラフィックを描画するための専用コントロールです。Canvasには、グラフィックの画面への表示を行う「グラフィックコンテキスト」(GraphicsContext)と呼ばれる部品が組み込まれています。このグラフィックコンテキストには、各種図形を描画するためのメソッドが用意されており、これらを呼び出すことでCanvas上に直接図形を描くことができます。必要に応じてメソッドを呼び出すだけでどんどん描き足していくことができます。
描かれた図形はただのビットマップイメージであり、コントロールではありませんから、図形が増えて処理が重くなったりメモリを消費したりすることもありません。ただし、ただの絵ですから、描いた後で編集したりすることはできません(シェイプはコントロールですので後からプロパティを変更するなどして図形を操作することが可能です)。
では、実際にCanvasを利用してグラフィックを描く簡単な例を挙
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