詳解 HTML&CSS&JavaScript辞典 第6版

HTMLパート - HTMLとは?

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HTMLとは?

HTMLは、テキストデータに特定の記号で印をつけることによって、テキストデータの各部分が文書の構成要素として何であるのかを示すための言語です。たとえば、見出しには見出しの印を、段落には段落の印をつけておけば、コンピュータが見出しや段落を正しく認識して適切な処理がおこなえるようになります。

そのように、テキストデータに記号で印をつけることを「マークアップ(Markup)」と言い、マークアップするための言語は「マークアップ言語(Markup Language)」と呼ばれています。また、現在では一般的なものとなったリンクのような機能を持ち、別の文書へと簡単に移動できるような文書は、アメリカの論文では「ハイパーテキスト(HyperText)」と呼ばれていました。HTMLという名前は、それらを組み合わせて「ハイパーテキストをマークアップするための言語(HyperText Markup Language)」という意味でつけられたのです。

しかし、1990年代に勃発したブラウザ戦争(Internet ExplorerとNetscape Navigatorの激しいシェア争い)が、マークアップの目的を変化させていきました。当時から、表示方法はスタイルシートで指定するという考え方はあったのですが、当時のブラウザはスタイルシートには対応していませんでした。そして、あるブラウザベンダーがマークアップによって表示方法を指定できるような独自拡張をおこなうと、Webページ制作者は大喜びでそれらの独自拡張を使い始めたのです。そのため、各社ブラウザは先を争うようにして表示方法を指定するための独自拡張を続けていきました。また、当時は新機能を取り入れたページは話題になりアクセス数も増えたことから、Webページ制作者は「新しい機能」をこぞって使うという時期がしばらく続きました。しかし、各社のブラウザが独自の新機能を増やせば増やすほど、それぞれのブラウザ向けに専用のマークアップをする必要が生じます。そして、その一方でユーザーは常に最新のブラウザを使っていないとページの内容を正常に見られないような状況となってしまいました。

 

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詳解 HTML&CSS&JavaScript辞典 第6版

  • 著者: 大藤幹、半場万人

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