5.1.4Eclipse IDE for Java EE DevelopersとWTP
では、Eclipseの設定を行いましょう。が、その前に、Eclipseでサーバーサイド開発を行う上で頭に入れておきたい基礎知識について、ざっと触れておきましょう。
Eclipseは、標準的なJavaアプリケーションの開発を行う機能を中心に作られていました。サーバーサイドの世界は、これとはかなり違います。サーバーと連携して開発を行わなければなりませんし、作成するファイル類もJavaのソースコードだけではありません。このため、標準的なEclipseでは、こうしたものの開発は困難でした。
WTPとは?
そこでEclipse Foundationは、Eclipseにおけるサーバーサイド開発の標準となる環境の開発に着手したのです。「Web Tools Platform(WTP)」と呼ばれるもので、多数のプラグイン・プログラムによって構成されています。このWTPにより、Eclipseによるサーバーサイド開発も一気に加速することとなりました。
ただ、このWTPは、機能的には強力でしたが、欠点もありました。いくつものプラグインを組み合わせており、それぞれ必要とされるバージョンなども異なるため、環境を整えるのが非常に面倒なのです。インストールしているプラグインの一部のバージョンが違うだけでもうまく動かなかったりしますから、慣れない人にとっては環境を整えるまでが一苦労でした。
こうした点を踏まえ、Eclipse Fo
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