3.1.1JavaのGUIライブラリについて
今までのプログラムはすべてコンソールに出力するようなものばかりでした。「Javaでは、ウインドウやメニューを持ったプログラムは作れないのか?」と思った人もいるかもしれませんね。
もちろん、JavaでもGUIベースのプログラムを作成することはできます。そのためのクラスライブラリも標準で用意されています。が、GUIライブラリには複数のものがあってそれぞれ性質が異なるため、まずは「どのようなGUIライブラリが用意されているのか」ということから頭に入れておく必要があるでしょう。
Javaに用意されているGUIライブラリは、次のようなものです。
AWT(Abstract Window Toolkit)
Javaの標準ライブラリ
AWTは、Javaの最初期から用意されていた、Javaの標準GUIライブラリともいえるものです。のみならず、そのほかのGUIライブラリはプログラムの中核部分や概念などの多くをAWTから借りています。そういった意味で、AWTはJavaにおけるGUIの基本中の基本といってよいでしょう。
非常にシンプルなGUIライブラリ
AWTには、必要最低限のコントロール類は用意されていますが、複雑な部品や、スライダーなどのように最近使われるよ
この記事は会員限定です。会員登録をすると続きをお読みいただけます。
ログイン / 新規登録