2.2.19変数のスコープについて

さて、先のリスト2.17には例外処理の他にもう1つ、重要な変更がなされていたのに気が付いたでしょうか。先のリストは、例えば以下のような形で書くこともできるように思いませんか？

リスト2.18

public static void main(String[] args) {
  try {
    String str = args[0];
    int n = Integer.parseInt(str);
  } catch(Exception ex){
    n = 0;
  }
  int total = 0;
  for (int i = 1;i <= n;i++){
    total += i;
  }
  str = Integer.toString(total);
  System.out.println("total;" + str);
}

図2.23プログラムは、4つものエラーが表示されビルドできない。

実際に試してみると、このプログラムではコンパイル時にエラーとなってしまい実行できません。両者はどこが違っているかわかりますか。最初の変数strとnの宣言部分です。この部分は、それぞれ以下のような形で記述されていることがわかります。