Apple Watchプログラミングの作法 Extensionアプリ/Objective-C対応

巻末コラム Extensionとネイティブアプリ - ネイティブのパフォーマンス予測

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3 ネイティブのパフォーマンス予測

watchOS1時点でのApple Watchに最初からインストールされている標準アプリの動作を見てみると、操作に対する反応がそれほど良くないことに気がつきます。iPhoneアプリのスムースな感覚と比べると、少し待たされることが多く、特にアプリの起動時間や画面遷移に関しては、Extensionアプリとあまり差がないように感じられます。標準アプリはネイティブで作られているはずですので、我々がネイティブアプリを制作したとしても同程度のパフォーマンスになると考えられ、桁違いに速くなることはなさそうです。

今後、watchOSがバージョンアップを重ね、あるいはApple Watch自身が新しくなって能力が向上していくと、アプリの土台を支えるWatchKit/watchOSの性能が上がりますので、ネイティブアプリと同時にExtensionアプリのパフォーマンスも上がっていくでしょう。そうなるとネイティブとExtensionの利便性の差異も縮まってくると予想できます。

アプリをExtensionで作るのか、それともネイティブで作るのかによって、前述のように機能とデータの両面でアプリのアーキテクチャを検討しなければなりません。必ずしもネイティブで制作する必要があるのかどうか、それを判断するためにも制作するアプリがどのような使い勝手を求めているかを整理しておかなければならないでしょう。

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