10-3ビヘイビア駆動開発(BDD)Tips511 ビヘイビア駆動開発(BDD)を行う
Level1
Point自然言語的にテストケースを作成する
BDDとは、ビヘイビア駆動開発(Behavior Driven Development)の略です。10-1節で解説したテスト駆動開発をさらに発展させた考え方で、テスト対象のシステムの「振る舞い」や「制約条件』の検証のために自然言語的な記述でテストケースを書くことができます。まず最初に仕様を固めてから実装するという点ではテスト駆動開発手法と同じですが、テスト駆動開発ではプログラムの「動作」をテストすることに主眼が置かれていますが、BDDではプログラムへの「要求」(要件と言ってもいいでしょう)に対するテストに主眼が置かれています。本節では、PHPで使用できるBDDツール「Behat」を使って解説を行います。10-1節のPHPUnitを使ったテスト駆動開発手法では、そのテストケースを書くのもPHPのコードで記述していくため、結局はプログラマーの仕事でした。Behatでは人が理解しやすい自然言語的にテストケースを書くことができるため、プログラミング技術の無い人でも(クライアントも含めて)テストケースを作成することができます。
例を示しましょう。あるサイトのログインシステムを開発すると仮定します。Behatでは、テストケースを記述するファイルのことを「フィーチャファイル(feature file)」と呼びます。ロ
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