3章3節 超簡易版ビリヤードに挑戦しよう!
ゲームオブジェクトの基本的な動かし方がわかれば、それだけでも簡単なゲームは作れます。ここではサンプルとして、ビリヤード・ゲームの基本部分を作ってみましょう。
ビリヤードは物理エンジンだけでできる?
では、実際に簡単なゲームを作りながら、スクリプトの書き方をいろいろと考えてみることにしましょう。今回は、ビリヤードのごく原始的なものを作ってみます。
ビリヤードというのは、ボールをぶつけて穴に落とす、非常にシンプルなゲームです。といっても、「穴に落ちたときの処理」とか考えるとけっこう大変そうですね。そこで、ごく初歩的なものとして、「ビリヤード盤の上で、ボールをぶつけて動かす」という部分だけ作ってみることにしましょう。
ボールをぶつけて動かす部分は、物理エンジンだけで実現できますから、スクリプトが活躍する部分としては「球を打つ方向とパワーの設定」「視点の調整」といった部分になるでしょう。そこで今回は、以下のように考えました。
- 	カメラは、打つボールから一定の距離の場所に配置される。ボールが転がれば、それにあわせてカメラも移動する。
- 	左右の矢印キーにより、カメラはボールのまわりをゆっくりと回る。これで、打つ方向を決める。
- 	打つときはスペースバーを使う。スペースをしばらく押し、離すとボールを打つ。打つ強さは、スペースを押している時間によって変わる。長く押しているほど強い力で打つ。
左右の矢印で打つ方向を決め、スペースバーを押して離すとボールを打つ、というわけです。これらの処理が、スクリプトの担当する部分というわけです。
ゲームのシーンを作ろう
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