6章2節 物理エンジンとリジッドボディ
ゲームでも、「重力のある世界」は存在します。それを実現するのが「物理エンジン」と「リジッドボディ」です。これらの基本的な考え方と使い方を覚え、「重力のある世界」を操作してみましょう。
物理エンジンとは?
次に行うのは、スプライトどうしの衝突についてです。これには、いろいろと新しいことを理解しなければいけません。なにより知っておかないといけないのは「物理エンジン」というものについてです。
物理エンジンというのは、ゲームオブジェクトに物理的な作用を与えるためのエンジン機能のことです。というとなんだかわからないでしょうが、例えば「物が下に落ちる(重力の作用)」「ぶつかったら跳ね返る(作用と反作用)」といった物理的な作用がきちんと機能するようにするためのもの、それが物理エンジンなのですね。
「でも、そういうためにコライダーっていうのを追加したよ?」——いえいえ、コライダーは「物理的な特性を受けるためのバリアみたいなもの」をゲームオブジェクトに付け足すだけのものです。これ自体が物理的な作用を処理してくれるわけじゃないんです。コライダーは、衝突などを判定するためのセンサーみたいなものであって、ゲームオブジェクトに物理的な作用を与えるためには、そのオブジェクトに別のコンポーネントを更に追加しないといけません。
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