5-1 クラスと構造体の基本
ポイント:オブジェクト指向の基本はクラス!
Objective-Cでは、構造体はC言語由来のものであるのに対し、クラスはSmalltalk由来のもので、両者はその定義の仕方から使い方に至るまで、水と油というほどに異なるものでした。が、Swiftでは、クラスと構造体は兄弟のように似通っています。細かな挙動や使い方などで違いはありますが、基本部分は共通のものとして覚えることができます。
クラスの基本形
class クラス名 {
……クラスの内容……
}
構造体の基本形
struct 構造体名 {
……構造体の内容……
}
インスタンスの作成
変数 = クラス ()
変数 = 構造体 ()
イニシャライザ
インスタンスの初期化を行う「イニシャライザ」は、Objective-Cではallocおよびコンビニエ ンス・コンストラクタとして用意されていたものに相当します。ただ、Objective-Cのコンビ ニエンス・コンストラクタは、言語に文法として用意されているわけではなく、普通のメソッ ドでした。Swiftのイニシャライザは明確に普通のメソッドとは異なるものとして用意されてい ます。また指定イニシャライザとコンビニエンス・イニシャライザが異なるものとして用意さ れているなど、Objective-Cとはだいぶ違いがあります。
イニシャライザの定義
init( 引数 ) {
……実行する処理……
}
デイニシャライザの書き方
deinit {
……実行する処理……
}
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