6-4 総称型(Generics)
ポイント:使用する型を特定するのが総称型
総称型は、多数のオブジェクトを扱うクラスなどで、クラスを特定せずに定義する仕組みです。定義されたクラスは、インスタンスを作成する際に、使用する型を特定することができます。
総称型を利用したクラスの定義
class クラス {
var プロパティ : T
func メソッド ( 引数 : T ) { ...... }
}
総称型クラスのインスタンス作成
変数 : クラス = クラス(...... )
Swiftは変数の型推論が可能ですから、実際には総称型クラスのインスタンス作成は、変数型の記述を省略し、
変数 = クラス(......)
このように書かれることも多いでしょう。どちらも行っていることは同じです。
総称型は、機能や書き方はそれほど難しいものではありませんが、実際にそれを使ったクラスを自分で書こうとするとなかなか思うように書けない、ということになります。サンプルにいくつか総称型の利用例をあげながら説明していくので、「習うより慣れよ」で使い方を覚えていってください。
総称型とは?
さまざまな種類のオブジェクトをまとめて処理するようなとき、考えなければならないのが「どういう種類のオブジェクトに対応させるか」です。例えば、多数のオブジェクトを配列にまとめることを考えてみましょう。このとき、特定の型を指定して配列を作れ
この記事は会員限定です。会員登録をすると続きをお読みいただけます。
ログイン / 新規登録