ポイント：継承と型プロパティ／メソッドの働きを理解する

　オブジェクト指向としての機能の中でももっとも重要なものが「継承」でしょう。Swiftのクラスも、もちろん継承をサポートしています。

継承を利用したクラスの定義

class クラス名 : 継承元のクラス名 {
    ……クラスの内容……
}

　サブクラスでは、スーパークラスのメソッドをオーバーライドすることができます。オーバーライドする際には、必ずoverrideをつけて、そのメソッドがオーバーライドされたものであることを明示する必要があります。

オーバーライドするメソッドの書き方

override func メソッド名 ( 引数 ) { ……処理…… }

　インスタンスは、継承関係にあるクラスにキャストすることができます。ただし、これはダウンキャスト（スーパークラスへのキャスト）のみです。アップキャスト（サブクラスへのキャスト）は一部の例外を除きできません。

キャストの書き方

変数 = インスタンス as クラス名
変数 = インスタンス as? クラス名

　クラスに保管され、インスタンスを作らず呼び出せるプロパティやメソッドは「型プロパティ」「型メソッド」と呼ばれます。これは冒頭に「class」をつけてプロパティやメソッドを記述します。型プロパティは、クラスの場合、値の取得のみ可能です。

型プロパティの定義