Apple Watchプログラミングの作法 Extensionアプリ/Objective-C対応

Apple Watchインターフェイス - コンテンツ

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3.2 コンテンツ

次に取り扱うコンテンツについて考えてみましょう。前述したようにApple Watchは秒単位で情報を処理していくデバイスです。いままでiPhoneで浪費していた時間を節約するために、Apple Watchならではの粒度の細かい情報を用意するよう心掛けましょう。

まずは「新鮮な情報」であることが大切です。画面を表示したあとで改めて情報を読み込むのではなく、表示された時点ですでに最新情報であるべきです。そして「いまここで必要な情報」さらには「有益な情報」でなければいけません。そのためにはiPhoneと連携して利用者が置かれている状況を把握しておく必要があります。情報のアイコン化という意味では「異なる情報を混ぜない」ことも大切です。何を伝えているのか、シンプルにわかる程度にしておきましょう。

さらに「信頼できる情報」であることも大切です。重要度の低い通知を頻繁に行うと、「オオカミと少年」の逸話のように、本当に重要な通知が信用されなくなってしまいます。また日付や時刻を表示する場合にも、正確な表示をするように心掛けます。WatchKitが用意しているWKInterfaceDateやWKInterfaceTimeを利用すれば、Apple Watchが正確な時刻を自動的に更新してくれます。

これらの注意点は文字情報だけではなく、イメージや地図情報についても当てはまります。たとえば小さな地図にアノテーションをいくつも配置するのは、地図というメインコンテンツを見えなくしてしまうことになります。アップルのガイドラインでは、地図のアノテーションを5つ程度に抑えることを推奨しています。

次に表現方法ですが、小さな画面を一読して理解できる程度の分量であること。情報量を制限し、最小限の内容(必要条件)を表示してから利用者の要求にしたがって詳細情報(十分条件)へ移行していくように設計します。

ページ送りをしながら閲覧する場合にも、なるべくページ数を少なくします。画面が縦に長くなるケースでは、最初に結論を配置し、その後に説明が続くような形にすることで、少な

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