2.5 S1チップ

S1チップはApple Watchの心臓部です。数多くのサブシステムを1つの小さなモジュールの中に組み込み、結局コンピュータシステム全体を樹脂で包み込むことになりました。衝撃対策や防水のためにこのような形になったと思われますが、これが1つの部品だという点に注目すべきでしょう。

数年で世代交代するITデバイスと違い、時計は長い年月に渡って使い続けることが常識になっています。それが愛着となりブランド力にもつながっていくからです。このような時計文化の常識とIT文化の非常識を解決する方法としてS1チップ形式が考案されたのではないかと思われます。

日進月歩で進化する通信技術、プロセッサ能力、省電力能力を反映して新しいS2チップが遅かれ早かれ開発されるのは容易に想像できることです。その時、使い込んだApple Watch本体を交換せずにS2チップだけを交換することができれば、愛着のある本体自体は継続して利用していくことができるわけです。

コメント

    コメントはありません