Apple Watchプログラミングの作法 Extensionアプリ/Objective-C対応

位置情報を利用する(CoreLocation/MapKit) - 10章扉

Icon comment count 0
Icon stock count 0

第10章 位置情報を利用する(CoreLocation/MapKit)

本章ではApple Watchで位置情報を利用する例を見ながら、Apple Watchの省電力についても考えていきましょう。

アップルの公式ドキュメントでは「Apple Watchには、タイムリーな情報を手短かに素早く表示する」ことを推奨しています。ユーザーが何か条件を指定して情報を検索するのではなく、Apple Watchが状況を判断して、ユーザーが興味を持ちそうな情報を「時と場合によって」ピックアップするのがベターです。

そこで重要になるのが位置情報です。iPhone登場以来、位置情報にヒモ付いた情報は日々増え続け、いまでは簡単に自分の現在地周辺にある情報を利用できることが普通になっています。iOSではCoreLocationフレームワークがこの役割を担っており、WatchKitからも利用できます。

Apple Watchでの位置情報の利用

GPSの利用は多くの電力やプロセッサ能力を必要とするため、Apple WatchにはGPSが搭載されていません。ですから位置情報はiPhone側で取得する必要があります。このとき「iOSアプリ内で取得した位置情報を共有コンテナ経由でExtensionへ・・・」と考えてしまいますが、ExtensionもiPhone内で動作していますのでiPhoneの能力と電力を利用して(Apple Watchのバッテリーを消費せずに)位置情報を取得することができるわけです。

近い将来にApple Watchが充分な処理能力と省電力性能を持ち合わせた時、Apple Watch側にGPSが搭載されることも想定されますので、Apple Watchで利用する位置情報はiOSアプリ側でなくExtension側でC

コメント

    コメントはありません