3 タイル状の画面表示
冒頭で触れたように、iOSには、UITableViewのテーブル画面の他に、タイル状の画面を扱うクラスも存在します。それがUICollectionViewクラスです。
3.1 UICollectionViewとは
UICollectionViewクラスは、UITableViewよりも後に提供されたクラスで、UITableViewでは表現しきれない、より自由なレイアウトの一覧表示を提供する画面アイテムです。望むなら項目を円形など不定形な形に並べることもできるように設計されています。
当然、UICollectionViewの方が、自前で用意したThumbnailViewクラスよりも柔軟性に富み、多機能ですが、ThumbnailViewクラスでおこなった画像ファイルのメモリを少量に抑えるような工夫を施すには、より多くの学習が必要となります。そのため本書では、この後もThumbnailViewクラスをそのまま使う事とし、UICollectionViewは、ごく基本的な項目をタイル状に並べる方法に絞って紹介することにします。
Single View Applicationテンプレートでプロジェクトを新規作成してください。Product NameはCollectionとします。
3.2 UICollectionViewの作成
まずはUICollectionViewを単独で表示してみます。いつものように-viewDidLoadメソッドでUICollectionViewインスタンスを作り、self.viewに貼付けてください。
UICollectionViewも、項目別の画面を提供するデリゲートと、ユーザーとの対話用デリゲートの2つを持つ点、そして項目画面のリサイクルキューによって構成されている点はUITableViewと同じです。これに加えて、項目を配置するためのオブジェクト(以後レイアウトと呼びます
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