3 Interface Builderについて
Interface Builderは、その使い勝手の良さから初心者用として捉えられがちですが、本来、熟練者用に用意されたツールであり、iOSのシステムを学ぶには向いていません。そもそも、これまでの作業からわかるように、XIBやストーリーボードで記述できる事は、すべてソースコード側に記述可能です。
しかし、実際体験してわかるようにAuto Layoutや全iOSデバイス画面配置の対応をソースコードで記述するのは効率的とは言えません。このような配置や属性設定といった作業はソースコードからは分離し、ソースコードでは画面(ビュー)と内部情報(モデル)のやり取りに専念するべきでしょう。
うまくビューとモデルを分離できているアプリは、ソースコードの修正をせずに、画面の色調を変える、ボタンの位置を配置を変えるといった作業をプレビューを見ながらInterface Builderで後からいくらでも加工可能になります。
どこまでをソースコードに記述して、どこまでをXIBやストーリーボードファイルに分けるか、その判断をするためには、やはり、これまでのステップで吸収してきた知識が必要になります。
非常に有効なツールですので、これまでの知識を活かして、使いどころを吟味して積極的に使ってください。
Interface Builderの詳しい操作方法やストーリーボードについて知りたい人は、Appleのドキュメント「Interface Builder Help」や「Storyboard Help」を参照してください。
ストーリーボードも扱えるようになり、これで、iOSアプリを開発するうえでの基礎的な知識は身についたと考えていいでしょう。ここでステップを終了し、落書きアプリGraffitiの解析に入ってもらってもいいのですが、最後にもう1つだけ、皆さんが作るiOSアプリを全世界に配信するときに必要になるであろう知識を学習してもらうことにします。
最後のステップは、ストーリーボードも含めた、iOSアプリの多言語対応です。
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