6章1節 メカニムでアバター操作を覚えよう
ゲームのキャラクタを扱う場合、用いられるのが「メカニム・アニメーションシステム」というUnity特有の機能です。人間らしい動きをする「アバター」を利用すれば、リアルに動くキャラクタを簡単に操作できます。それらの基本的な使い方や設定の仕方、スクリプトから利用する方法などをここでマスターしましょう!
「人間」は難しい!
3Dを使ったゲームというのはたくさんありますが、それら3Dゲームの中でもっともたくさん出てくるキャラクタは何でしょうか? 実際、数えたわけじゃありませんが、おそらくは「人間」じゃないかと思います。
それくらい、「人間」は3Dゲームで重要な役割を果たしています。まず人間を登場させ、自由に動かすことが3Dゲーム作りには必要となってくるでしょう。が、はっきりいって、「人間」を作るというのは、めちゃめちゃ難しいものなんです。
人間づくりの何がそんなに難しいか? 何もかもなんですが、整理するとこうなります。
- モデル作りが難しい。人間は複雑な形をしています。これを完璧に形にするだけでも相当な3Dモデリングの技術が必要です。
- 構造が難しい。人間はたくさんの関節があって、それによって自由に体を動かします。この構造を設計し作っていくのは大変です。
- 動かすのが難しい。例えば「歩く」というだけでも、手足を連携して動かさなければいけません。体中のすべての部品の1つ1つに細々としたアニメーションを設定する、なんて想像しただけで気が遠くなります。
——こんな具合に、一から人間を作ろうとしたら相当大変なのです。これは誰でも想像がつくでしょう。
けれど、この「大変さ」のかなりの部分は、実は共通化できる部分だったりするのですね。例えば体の構造とか動きとか、動作のアニメー
この記事は会員限定です。会員登録をすると続きをお読みいただけます。
ログイン / 新規登録