3-3 Optional、Tuple、enum
ポイント:Objective-Cにない新しい値がSwiftにはある
Optionalは、Objective-Cにはなかった型の一つです。なぜなかったかといえば、Objective-Cではnilの利用が許容されていたからでしょう。
Swiftでは、変数や定数にnilを代入することは禁止されています。しかし、実際問題としてnilを扱う場合はあります。その解決策として、Optional型というものを用意し、nilが代入されるかもしれない変数をOptionalにラップして処理する、という方法を用意しました。
Optionalは、値をラップして処理し、必要に応じてアンラップして取り出す、という機能を提供します。ただし、その使い方よりも、「Optionalの考え方」を理解することが重要となるでしょう。
- Optional型でラップされた値を保管する変数
変数 : 型 ? = 値
- Optional型から値をアンラップして取り出す
変数 = 値 !
Tuple
Objective-Cには「Tuple自体」に相当するものはありませんでしたが、基本的にNSArrayやNSDictionaryでは各種のオブジェクトをまとめて保管することができたため、これらで同じことができました。
Swiftでは、配列や辞書はすべて決められた型の値しか保管できません。そこで、さまざまな型の値をまとめられるTupleが用意された、と考えることもできるでしょう。
- Tupleの
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